和歌山県立医大にホスピタルローソン 県内初出店

和歌山市紀三井寺の県立医科大学付属病院1階に18日、「ローソン和歌山県立医科大学附属病院店」がオープンした。同院内では2月から3月にかけて1階のコンビニや2階のカフェ、13階の院内食堂が相次いで閉店。入院患者や家族、スタッフが買い物できる場や安らげる空間が無くなったため、新規出店が待ち望まれていた。県内初の「ホスピタルローソン」として、入院や通院をサポートする商品の他、地元産品、こだわりの食品を取りそろえる。
ホスピタルローソンとは、病院内に出店したローソンを指す。同店では、患者や病院スタッフの利便性向上を図るとともに函館直送の珍味に加え、黒沢牧場や伊藤農園など県内事業者の商品など特色ある品ぞろえ。病院内のコンビニのイメージを超えることを目指している。売り場面積は約34坪。
ホスピタルローソンは、2000年に1号店が恵寿総合病院(石川県)に出店し、国内初となる病院内24時間営業コンビニエンスストアが誕生した。㈱ローソンには病院専門チームがあり、出店の相談や店舗の企画・設計、開店後の運営支援に至るまで、きめ細かなトータルサポートを行っている。同社独自のチームで病院のニーズに応えてきたため、病院内コンビニエンスストアのマーケットシェアナンバーワンになっているという。現在は全国に約350店舗のホスピタルローソンがあり、近畿では今回の出店で64店舗目となる。
同店も24時間営業。一般店舗にはない医療衛生用品の他、龍神村や和歌山市、大阪府で複数の店舗を運営する山田敦司オーナーこだわりの商品を購入することができる。百貨店などで物産展を行う海産物の加工メーカー・㈱竹田食品(北海道函館市)直送のイカの塩辛や松前漬け、貝類などを使った冷凍の珍味や北海道のご当地商品を数多くそろえている。また、龍神村西店で人気の「生しいたけ」、東日本大震災の被害に遭った県を支援するために福島県の桃などを使った商品、ANAのビジネスクラスで採用されているフォンダンビスキュイも並ぶ。利用客からは品ぞろえを見て「本当に病院のローソン?」と驚きの声が上がっているという。
山田オーナーは「これまで育ててもらったローソンへの恩返しと地元に貢献したいという思いから出店を決めた。病院に来ると気分が沈みがちになることもあるが、少しでも明るい気持ちになってもらえれば。患者さんやスタッフの皆さんにわくわくしてもらえたらうれしいですね」と笑顔で話している。

