岩出市20周年、音楽で祝う 一乗閣に300人

岩出市政20周年を市民の手で祝う「岩出市誕生20周年おめでとうライブ」が21日、同市根来の旧県議会議事堂(一乗閣)で開かれた。国内外で活躍するプロの音楽家や和歌山児童合唱団など多彩な8組が熱演。集まった約300人の観客と共に節目の年を盛り上げた。
イベントは、同市高塚のカフェ&ライブスペース「blue wall(ブルー・ウォール)」オーナーで、市民団体「IWADE THE Arts倶楽部」代表を務める桝田一彦さん(79)が企画。20周年という記念の年を「地域のみんなで華やかに盛り上げたい」との思いから、一から準備を進めてきた手作りの祭典。
ステージではジャズや二胡、ラテン音楽などジャンルを超えた世界各国の調べが次々と披露され、会場を魅了。中でもモンゴルの伝統的な倍音発声「ホーミー」の歌手・劉偉(リュウイ)さんのステージでは、大地を感じさせる不思議な歌声が響き渡り、観客はその神秘的な響きに聴き入っていた。
ステージを締めくくったのは、和歌山市の和歌山児童合唱団。岩出に古くから伝わる「根来の子守唄」などを歌い、澄んだ歌声を響かせた。ライブは最高潮のフィナーレへと移り、全出演者と客席が声を合わせて唱歌「ふるさと」を大合唱。岩出の歩んできた歴史とこれからの未来への思いが会場を一つに包み、温かな拍手とともに盛大に幕を閉じた。
来場した同市の60代の女性は「根来の子守唄や『ふるさと』の大合唱を聴き、改めて岩出への愛着とこの街で暮らす喜びが湧いた。自分たちの手で20周年をお祝いしようという温かい気持ちが何よりうれしい」と笑顔を見せ、和歌山市から訪れた40代の女性も「聞いたこともない楽器や歌を生で直接感じ、音楽の力は本当にすごいと改めて思った」と感動の表情。
立ち見が出るほどの盛況ぶりに、主催者の桝田さんは「CDや画面越しでは伝わらない、生の楽器から放たれるエネルギーを肌で感じてほしかった。岩出市の方々に、これまでにない驚きと感動のステージを届けられた」とし、「岩出市を良質な音楽が循環し続けるまちにしたいという願いがある。この手応えを次回開催へとつなげ、今後も地域に音楽の灯を絶やさず広げていきたい」と話していた。



