人生の後半を楽しく FP荒井さんが著書で提案

和歌山市のファイナンシャルプランナー(FP)荒井千珠代さんが著書『人生の後半を楽しみたい方へ~大切なのはお金とプランづくり~』(Inon刊)を出版した。子育ての終了や定年退職などを機に人生の後半期を迎える人々に、前向きに自分のためにお金を使いながら、人生を楽しむための心の持ち方や計画づくりを提案しており、「人生が明るくなるお手伝い」の一書となっている。
荒井さんは証券会社、生命保険会社での勤務を経てFPとして独立。20年以上にわたり、県内外でライフプランや資産形成のサポート、相談に取り組み、講演や研修の講師としても活躍している。本紙に「FPオトナ女子のマネーのトリセツ」を連載中。
本書執筆のきっかけは、荒井さんのブログを目にした出版社から、「人生の後半を迎える方に向けた本を」と依頼されたことだった。
本書の特徴は、お金の制度や運用テクニックなどを解説する「ノウハウ本」ではないこと。荒井さんは「制度ありきでどう生きるかを考えることにならないようにしたい。自分の人生の主人公は自分なので、そこに制度を組み合わせて、自分に合ったものを取り入れてほしい」との考えから、読者が自分自身の「こうありたい」ライフプランを描く視点を中心としている。
特に意識した読者層は、子育てが一段落した50~60代の女性。荒井さんは相談を受ける中で、必要以上に節約し、家族のためにはお金を使うが、自身の楽しみのために使うことをためらう女性を多く見てきたことから、将来必要な資金を把握した上で、「自分のために楽しむ許可を出してほしい」と願っている。
人生を楽しむためには、定年退職や親の介護など予測できるライフイベントについて、目を背けずに早めに考えておくことが大切。事前にリスクを想定しておけば、いざその時を迎えた際に、最善の選択がしやすくなると強調する。
本書に掲載の二次元コードからは、ライフイベントやキャッシュフローなどを手軽に「見える化」できるシートがダウンロードできる。100歳まで生活するために必要な資金などが分かり、自分の人生を楽しむためにどれだけの資金を充てられるのか、目安を確認できる。
荒井さんは「自分はこのままでいいのかと感じている人に読んでもらい、『進んでいいんだ』という後押しになればうれしい」と話す。
本書はアマゾンで取り扱っている。A5判、128㌻、税込み1650円。


