戦没者慰霊碑の書籍寄贈 県遺族連合会が学校に

寄贈した記念誌と目録を手に田中会長㊨と今西教育長
寄贈した記念誌と目録を手に田中会長㊨と今西教育長

和歌山県遺族連合会(林康雄会長)は、終戦80周年記念誌として発刊した『和歌山県の戦没者慰霊碑を訪ねて』420冊を、県教育委員会を通じて県内の小中高校・特別支援学校に寄贈した。27日、和歌山市の県庁南別館で贈呈式が行われた。

同書籍は、県内各地にある224基の戦没者慰霊碑について、名称や所在地、建立者、建立年月日、建立の経緯、管理者、祭典の実施時期などの情報をまとめ、カラー写真を添え、市・郡ごとに分類して掲載している。

同連合会は、第二次世界大戦の終結から10年ごとの節目の年に記念誌を発刊しており、今回は、慰霊碑の由緒などを学び、次世代に伝えることを通じて、戦争の記憶の風化を防ぐことを目的として制作した。

贈呈式は県教育長室で実施。同連合会から林会長、服部康伸特任副会長、田中紀生事務局長が出席し、林会長が今西宏行教育長に目録と書籍を手渡した。

林会長(82)は「戦争で多くの人が悲惨な目に遭い、慰霊碑を作り、今に残されている。今後も戦争が起こらない、平和な社会を続けていってもらいたい」と話し、会員の高齢化などで各地の慰霊碑の維持・管理も困難になっている中、末永く守ってほしいとの願いも語った。

今西教育長は「正しい歴史、平和の尊さを子どもたちに学んでもらわなければいけない」と話し、同書籍を、各学校で学びを深めることに積極的に役立てる考えを示した。