「生きるを学ぶ」発刊 りら創造芸術学園の山上理事長

学校法人りら創造芸術学園(和歌山県紀美野町真国宮)は10月1日、山上範子理事長(69)の教育論や同校設立の歩みをまとめた書籍『生きるを学ぶ』(星雲社出版)を、全国の書店などで発刊する。開学20周年の節目を迎えることに合わせたもの。同書には、山上理事長がこれまで書きためたエッセーや教育者としての原点、開校までの経緯、教育理念や実践の記録などがつづられ、卒業生や保護者による手記なども収録している。
山上理事長は大阪府出身。学生時代にダンスに出合い、25歳の時にダンスアートカンパニー「ALCA(アルカ)」を主宰。民族の精神や心をダンスで表現する創作にのめりこみ、仲間と力を合わせ、「舞台を成功させる」という目標を目指したことが、教育の道に進む原点となった。
その後、橋本市の「きのくに子どもの村学園」に講師として和歌山へ通うようになり、そこで体験した自然の豊かさや、子どもたちの自主性を育てるという従来の既存教育とは異なる独自の教育手法に強い衝撃を受けたという。
芸術を通じ「社会の仕組みや生きる意味を若いうちに体験することが大切」だと、多くの人の後押しを受け、開校へとこぎ着けた。四季の移り変わりや土地のエネルギーを感じる自然豊かな場所が必要だと同町を選び、2007年4月、りら創造芸術高等専修学校を開校。現在は、りら創造芸術高校として、生徒たちのダンスや演劇、美術などの表現活動を磨いている。
山上理事長は「人は違って良い。違うからそれぞれに役割があり、助け合える」と話し、同校では舞台をつくりながら、生徒たちの創造力を育み、人との「結び」の重要性などを伝えている。
同書でも自分を信じる力をどのように身に付けたかなど、具体的なエピソードとともにつづっている。A5判、203ページ、2200円。合同会社ワンダーラボアジア企画編集。
また、同校は11日午後1時から、和歌山市小松原通の県民文化会館大ホールで、20周年記念式典と記念公演りらシアターAutumnを開催。生徒たちのミュージカルを鑑賞することができる。入場無料。同書も会場で購入することができる。


