3陣営が最後の訴え 海南市議補選11日投開票
辞職と死去に伴う和歌山県の海南市議会議員補欠選(欠員2)は10日、選挙戦最終日を迎えた。立候補している田村秀明(67)、池原弘貴(51)、杉本博美(47)の無所属新人の3候補は、有権者への最後の訴えに声を枯らしている。
各陣営ともコロナ禍の選挙戦に苦慮しながら、告示日から選挙カーで市内全域をくまなく回り、有権者に公約を訴え続けてきた。
田村候補は、支援金給付など独自の追加コロナ対策、小中学校の給食費無償化など10項目の公約を掲げている。コロナ禍で集会ができず、車内からの呼び掛けを中心に活動。街宣中に手を振り応えてくれた有権者には車から降りてあいさつ。「週末にかけて人が利用する商業施設周辺を中心に、引き続き選挙カーで街宣を続けていく」としている。
池原候補は、町づくり、地場産業の活性化、鳥獣害対策、子どもたちの可能性を伸ばすスポーツ施設の整備・拡充を掲げている。告示日から2日間は選挙カーで街宣していたが、決めたポイントでスタッフと共に町中を歩き、出会った有権者にあいさつ。反応も良く少しずつ手応えを感じている。「事務所は若手のスタッフが多いので、一丸となって頑張る」と意気込む。
杉本候補は、防災・減災対策の充実、高齢者・障害者がいきいきと暮らせる、安心して子育てできるまちの実現を掲げる。下津行政局や市役所前、地元黒江の川端通りなど、ポイントを絞り街頭演説を実施。「候補者がいない地域では、市議補選があることを伝え知ってもらうことから始めた。残りの選挙期間は取りこぼしのないように回っていきたい」と意欲を見せた。
5日現在の選挙人名簿登録者数は4万3100人(男1万9965人、女2万3135人)。