信頼されるプロに リハビリ専門職大入学式

和歌山市湊本町の旧市民図書館跡地に新設された和歌山リハビリテーション専門職大学の初めての入学式が17日、同市民会館で行われ、理学療法学専攻と作業療法学専攻合わせて34人が、記念すべき一期生として新たな一歩を踏み出した。

2017年に始まった専門職大学制度により、全国で5番目のリハビリテーション専門職大学となった同校は、全ての人が「いつまでも うつくしく輝いて 生きる(Live Longer Better)」ことを持続的に可能にする社会を目指し、プロフェッショナルな人材育成を建学の理念に掲げる。高齢化社会で需要の高い理学療法士や作業療法士を県内で育成し、若者の流出を阻止することを目指す。

当初、昨年4月開校を予定していたが、認可の遅れから1年越しとなった。現在進められている改修工事は6月15日に終了する予定で、新入生らは4月19日から同校での学びをスタートさせるという。入学生は全員県内からの進学。

式で、西下博通学長は「人生100年時代といわれる今、オペに並んでリハビリが重要になる。志高く、信頼されるプロ中のプロを目指してもらいたい」とあいさつ。

寺下俊雄理事長は、県内の3人に一人が65歳以上、100歳以上の人は800人いると紹介し、「全ての人がいつまでも輝き、最期まで自分らしく生きられるよう、学問を授かるのではなく、教職員と共に大学をつくっていきましょう」とエールを送った。

新入生を代表し、清水沙季さん(18)が「勉強はもちろん、たくさんの人と関わり合い、一人の人間として大きく成長していきたい」と宣誓。

小学生の頃、事故に遭った祖父をサポートする理学療法士の姿を間近で見たことがきっかけで、憧れてきたという和歌山市の太田昂昌(こうすけ)さん(18)は「優しく、信頼してもらえるようなプロの理学療法士になって、和歌山を支えていきたい」と決意を新たにしていた。

新入生代表で宣誓する清水さん

新入生代表で宣誓する清水さん