病床使用率96%に コロナ週末の新規感染54人
和歌山県内で24、25日にかけて、新たに10代の小学生から90代の男女54人(24日31人、25日23人)が新型コロナウイルスに感染したことが確認された。
25日午前10時時点で385人が入院中。病床使用率は96・25%となり、入院者数、病床使用率ともに過去最多となった。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体で27・6人。保健所管内別では和歌山市が41・3人で最多、次いで御坊が23・3人、岩出が22・2人となっている。
酸素投与が必要な重症者は55人で、このうち6人がICU(集中治療室)に入っている。
また、これまでに発表された陽性者のうち新たに13人が変異株によるものと分かり、変異株の陽性者は累計345人となった。
2日間の保健所管内別の感染者数は和歌山市38人、海南2人、岩出3人、橋本1人、湯浅1人、御坊2人、田辺5人、県外2人。
クラスター(感染者集団)が発生したグループホームオアシスⅡ(和歌山市つつじが丘)では、新たに職員や利用者4人の感染が判明。クラスターは計11人となった。
また、クラスターが発生したスナックゆき(同市畑屋敷千体仏丁)では、新たに利用客1人の感染が分かり、クラスターは計7人となった。
一日の感染者数が3日連続で減少したものの、入院数、病床使用率ともに過去最多となったことについて、25日の会見で県福祉保健部の野㞍孝子技監は「感染者は高齢者が多く、また酸素投与が必要な状態になっているため、入院日数も長くなっているとみられる」とした。