「さくら支援学校」開校式で和太鼓披露

 県立和歌山西高校 (和歌山市西庄、 樫葉直校長) と県立紀伊コスモス支援学校 (同市弘西、 三反田和人校長) の生徒10人は、 西高敷地内に来年度新設される 「県立和歌山さくら支援学校」 の開校式で和太鼓を演奏するため、 合同で練習に励んでいる。 開校を祝うとともに西高生と支援学校生が交流するきっかけをつくろうと、 三反田校長 (56) が提案した。開校式は来月9日午後1時から。

 和太鼓の演奏は式のオープニングを飾るイベントの一つ。 同支援学校の教諭らで作ったオリジナル曲1曲 (5分) を演奏し、 式典に花を添える。

 2回目の合同練習の19日には、 生徒9人が同支援学校に集まり、 昼休みや放課後を利用して特訓してきた日ごろの成果を互いに披露し合った。

 生徒らは天井に向かってばちを構え、 太鼓を打ち鳴らす。 リズムにばらつきはあるものの、 みんな表情は真剣そのもので、 一生懸命練習に励んでいた。 合同練習はあと数回行う。

 未経験で太鼓をたたくのに苦労しているという西高1年生の吉田彩子さん (16) は 「入学するみんなに聞いてもらうため、 頑張りたい」 とにっこり。 同支援学校高等部の間駿士君 (同) は 「格好よく強く打つことを心掛けてます。 緊張するけど頑張ります」 と意気込んでいた。