女子を通して名所を写す 和歌山美少女図鑑
和歌山県内の名所で地元の美しい女性たちを撮影した写真集「和歌山美少女図鑑vol・HOME」が先月17日、フリーペーパーとして発行され、話題となっている。女優二階堂ふみ(沖縄)らがブレイクしたきっかけとなる「美少女図鑑」の和歌山版で、夢や目標を持った〝原石〟を県内から発掘し、地域の魅力を県内外に発信する一冊。
「美少女図鑑」は、株式会社美少女図鑑と契約した会社や団体が、それぞれの所在都市を中心に発行している地域密着メディアで、全国展開しており、国民的女優を多数輩出してきた。
和歌山美少女図鑑の運営・発行元は同図鑑編集長の樫原正都さん(31)が代表を務めるイベントコーディネートや人材育成の株式会社CHARLL’S(湯浅町)。「県内の人、食、自然、歴史の素晴らしさを発信したい」という樫原さんの熱い思いに賛同した和歌山市、那智勝浦町、古座川町などの技術を持った有志がフォトグラファーやヘアメイクを担当。由良町から元町地域おこし協力隊の橋本美奈さんがディレクター、藤デザインの藤原翔吾さんが編集で協力した。
A5判。モデルは昨年9月から募集、400件以上の応募があり、和歌山美少女図鑑のモデルリストに登録。うち第1弾となる今回の美少女図鑑には24人が選抜されて出演。和歌山市加太の淡嶋神社や田辺市の本宮大社、那智勝浦町の那智の滝、古座川町の一枚岩などで撮影され、ときには笑顔、ときには凛とした姿など、さまざまな美しい表情をみせている。
日高町の東若奈さん(24)は和歌山市のぶらくり丁で撮影し、「緊張でガチガチになりましたが、新鮮ですごく楽しかったです。普段の姿勢やふとした時の表情を客観的に見ることができ、もっと意識を高めないといけないと気付かされました。美少女図鑑専属モデルとして日高郡をもっとPRするため頑張りたいです」。
樫原さんは「和歌山の魅力は決して一言では語り尽くせません。和歌山で育ったすてきな女の子たちを通してその魅力をお届けすることで、第1弾のタイトルにもなっている『HOME』、つまり故郷である和歌山県にいま以上に愛着を持つ人が増えてほしいという願いを込めました」と話している。
5000部を発行、県内のTSUTAYAやカフェ、コンビニ、飲食店などで配布されたが、わずか数日でほとんどがなくなる人気。第2号はことし9月中に1万部に増やして発行。県内の伝統工芸品や農家とのコラボ作品も掲載する。