海のごみをなくそう きのくに信金が清掃

きのくに信用金庫は12日、全店一斉ボランティア活動の一環として、和歌山県内各地の海岸や河川敷で清掃を行った。

地域との絆を深めようと、毎年6月15日の「信用金庫の日」にちなみ、献血や募金、清掃活動などを行っている。

同社は2020年にSDGs宣言を表明。目標14の「海の豊かさを守ろう」に注目し、海洋ごみやまちの側溝のごみが問題になっていることを受け、ことしから海岸などの清掃活動をすることにした。

この日、県内の約30カ所で実施し、約670人が参加。このうち和歌山市の堀止、砂山支店は合同で田ノ浦漁港と浪早ビーチ周辺を清掃した。

同社の思いに賛同した企業も参加。38人がビーチや漁港、道路などに分かれ、プラスチックを中心にごみを集めた。

参加した成田貴之さん(37)は「遠くから見るとごみはないように見えるが、拾い始めるとたばこの吸殻が多く落ちているのが分かる」、海の中に入り、ごみを集めていた野裕也さん(10)は「ビニール袋が多い。自分も気を付けようと思う」と話した。普段から同ビーチに遊びに来るという荒木律ちゃん(4)は「ごみをいっぱい集めたらヤドカリさんが喜ぶ」と笑顔だった。

約1時間ほどで集まったごみはたばこの吸殻やペットボトルが中心。中には釣り竿やバーベキューコンロなどもあり総重量50㌔以上となった。

同信用金庫地域サポート室課長の小畑克之さん(45)は「少しでも海のためになれば。始めたばかりなので毎年続けていきたい」と話している。

さまざまなごみを集める参加者

さまざまなごみを集める参加者