ミカン収穫量が日本一 20年県産、17年連続

2020年の和歌山県産ミカンの収穫量は16万7100㌧(前年比7%増)、出荷量は15万1000㌧(同7%増)だったことが近畿農政局の統計で分かった。収穫量、出荷量とも、17年連続で全国1位を記録した。

実が収穫できる農地の面積を示す「結果樹面積」は6850㌶で、前年比1%減少。生産者の高齢化による急傾斜地などでの廃園、優良品種への転換などが影響している。

20年産の生育状況は、着花数は総じて19年産に比べて増加。結果数は、5月下旬から6月上旬の高温少雨による生理的落果が多かったものの、着花数が増えたことから19年産より多かった。果実の肥大は、結果数が多かったことなどから抑制され、19年産よりも小玉傾向となった。

10㌃当たりの収量は2440㌔で、19年産に比べて170㌔(7%)増加。結果数が多かったことが要因となった。

都道府県別の収穫量の割合は、県産がトップの22%を占め、次いで静岡16%(11万9800㌧)、愛媛15%(11万2500㌧)、熊本11%(8万2500㌧)と続いている。

 

17年連続で収穫量1位となった県産ミカン