コロナの終息願う演奏会 寺下さんデュオ
女性の奉仕団体、国際ソロプチミスト和歌山(津山清美会長)は七夕の7日、新型コロナウイルスの終息を願うデュオコンサートを、和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開いた。同市出身で国際的に活躍するバイオリニスト・寺下真理子さんとインストゥルメンタル・ユニット「TSUKEMEN」のピアニスト・SUGURUさんの共演に、約100人が聴き入った。
同団体は、女性や外国人留学生、青少年のさまざまな活動や育成の支援などに取り組んでおり、本年度は「光りある未来へ!~寄り添う奉仕を~」をテーマに掲げている。
今回のコンサートには、会員と、和歌山外国語専門学校の留学生約10人を含む招待者らが出席。津山会長はあいさつで、コロナ禍の中でも今できる奉仕活動に取り組んでいく思いを語り、「音楽で皆さんに希望と笑顔を届け、七夕に心和むひとときを過ごしてもらえたら」と呼び掛けた。
寺下さんとSUGURUさんは、前半はブラームスの「ハンガリアン舞曲第5番」、ラヴェルの「ツィガーヌ」などクラシックの名曲を中心に演奏。後半は、「ムーンリバー」などの映画音楽、2月に死去したジャズの巨匠チック・コリアの「スペイン」、寺下さんの自作「HomeofSpirits(ホーム・オブ・スピリッツ)」などが会場に響いた。
寺下さんは、コロナ禍で演奏活動が制限されてきたことにふれ、「会場の皆さんと音楽を分かち合う喜びを改めて感じている」などとトーク。美しさや切なさ、情熱などが多彩に表現された演奏に、聴衆は大きな拍手を送っていた。