慶風追い上げ及ばず 攻守に粘り強さ見せる
第103回全国高校野球選手権和歌山大会は4日目の12日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で2試合があり、第2試合では慶風が日高中津に4―10で敗れ、初戦で姿を消した。第1試合では春4強でシード校の近大新宮が日高に敗れた。
【4日目・第2試合】
日高中津 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 10 |
慶風 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 |
〔日〕佐々木、玉置、白川―山西〔慶〕武内、川間、谷村星―長尾、雪野▽3塁打=原(日)▽2塁打=西村、玉置(日)
慶風は懸命の追い上げも及ばず無念の初戦敗退となった。1回表、武内、川間の両投手が相手打線につかまり一挙7失点。打線は2回に犠飛と暴投で2点を返し、3回は谷村星の適時打で1点を返した。1回途中からマウンドに上がった2年生右腕・川間は走者を背負ってから粘り強く投げ、2回から7回までスコアボードに0を並べ続けた。川間の力投に応えたい打線は7回に2死2塁から根耒の適時打で1点を返し3点差まで詰め寄ったが、追い付くことはできなかった。
築出義博監督は7点を奪われた初回の守りをポイントに挙げ、「初回が誤算だった。先発の武内はブルペンでは完璧だったが、2年生で場数が少ないことも影響したのかもしれない。仕方ない」と振り返った。7点差から一時3点差まで詰め寄った攻撃については「選手たちには『諦めるな。とにかく付いていこう』と声を掛けた。7点を取られても崩れず追い上げていった。成長した」と選手たちをたたえた。
ベンチ入り選手15人のうち12人が1、2年生。「若い子が多いチーム。きょうの負けをプラスに変えてほしい」と期待していた。