コロナ禍の支援で緊急提言 「新しい形の五輪」の成功を
全国各地で大雨などによる警報が相次ぎ、静岡県熱海市では土石流による甚大な被害が発生しました。あらためて、亡くなられた方々のご冥福とご家族へのお悔みを申し上げるとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。狭あいな地形や急傾斜地の多く存在する和歌山県においても十分に警戒しなければなりません。いま一度、県や市町村のホームページなどに掲載されている防災情報をご確認いただき、災害への備えを徹底していただくようお願いいたします。
東京と沖縄では緊急事態宣言が発出され、大阪でもまん延防止措置が続いています。
和歌山は、地元医師会など医療に携わる方々や自治体関係の方々をはじめとする県民の皆さまのご尽力により、ワクチン接種率も高く、感染者数も抑えられています。引き続き、感染予防対策を取った行動を心がけてください。
私が座長を務める参議院自由民主党の「不安に寄り添う政治のあり方勉強会」では、オンライン会議システムを活用し、多くの国民の方々や専門家と積極的に意見交換をしています。新型コロナウイルス感染症長期化の影響により、生活に困窮されている方々をとりまく状況がさらに一層深刻さを増しているという声を重視し、昨年より議論を重ねてきました。6月末には、「真に困窮する子育て世帯への生活支援特別給付金を迅速に支給するシステムの早急な構築と、切れ目のない支援」「社会福祉協議会による特例貸付の運用柔軟化と継続的な改善につなげる仕組みの構築」「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の弾力的な運用」の3点を緊急提言として取りまとめ、加藤内閣官房長官、田村厚生労働大臣に申し入れを行いました。
コロナ禍の厳しい状況の中、困窮されている方々の目線に立った効果的な支援が実施されるよう、しっかり求めてまいります。
さて、いよいよ今週末には「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会」が開会されます。
約8年前、私は内閣官房副長官として東京への招致活動に携わり、高い評価を受けた最終プレゼンテーションなどの準備に奔走しました。アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれたIOC総会で招致が決定した際には、喜びと安堵で胸がいっぱいになったことを感慨深く今でも思い出します。1年の延期を経て開催される今大会、いろいろなご意見があることは承知しておりますが、「スポーツ・フォー・トゥモロー」の思いのもと、スポーツの「世界と未来を変える力」を信じ、大会の成功を心から祈っています。
選手たちを支えるスタッフやボランティア、開催に向けたさまざまな分野の関係者の方々には、万全な感染対策などのご労苦に対し、深く感謝と敬意を表します。そして、必死に練習を重ねた選手たちが全実力を十分に発揮できるようエールを送り、時差も無く、チケットも不要の「新しい形のオリンピック」を思う存分、楽しみたいと思います。