粉河リード守り8強 和北は終盤の反撃及ばず

第103回全国高校野球選手権和歌山大会は第11日目の19日、和歌山市の県営紀三井寺球場で3回戦3試合があり、粉河が粘る和歌山北との激戦を制し、智弁和歌山は星林に5回コールドで快勝した。

【3回戦・第2試合】

粉河 1 0 0 0 0 3 0 2 0 6
和歌山北 1 0 0 0 0 0 0 2 2 5

〔粉〕駒吉、木村―筒井〔和〕竹内、尾嵜、森、岩本―野田▽本塁打=弓塲(和)▽3塁打=石井(和)▽2塁打=宮本(粉)弓塲(和)

粉河は同点で迎えた6回表、押し出し四球、相手投手のボークなどで3点を勝ち越した。8回には7番・平の適時打などで2点を加えた。今大会初先発の駒吉は7回まで1失点の好投。8回に本塁打で2点を失い、9回も失点したが、最後はエースの木村が落ち着いた投球で後続を断った。

粉河の富樫大地監督は「勝てたことに安心している。野球の難しさを改めて実感した。私のミスもあったが、選手たちがカバーしてくれた」と振り返り、好投を見せた駒吉については「制球が良い投手。しっかり投げてくれた」とたたえた。

和北は5点を追う8回裏、2番・弓塲の左越え本塁打で2点を返し、9回も9番・濱野の適時打などで2点を挙げたがあと一歩及ばなかった。辻本仁嗣監督は駒吉に対する攻撃について「変化球を逆方向に打つ練習をしてきたが、うまく打たされた」と振り返り、2点を返した9回の攻撃について「四球に安打も出た。よく点を取ってくれた」と話していた。

 

得点が入り盛り上がる選手たち(粉河)