伝統校対決、桐蔭敗れる 中盤以降失点重ね

第103回全国高校野球選手権和歌山大会は大会12日目の21日に3回戦3試合があり、桐蔭が耐久に敗れた。

【3回戦・第2試合】

耐久 1 0 0 1 3 2 0 1 0 8
桐蔭 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2

〔耐〕冷水、坂口―川合貴〔桐〕林、寺田―西尾▽2塁打=川合貴(耐)

桐蔭は中盤以降失点を重ね、8強進出はならなかった。打線は1点を追う1回裏、5番・山﨑が同点適時打。その後は相手先発・冷水の前に6回まで無得点と苦しんだ。8回は3番・木村の適時打で1点を返したが、後続が倒れた。先発の林は初回に3安打を浴び先制を許した。2回に三者連続三振を奪うなど意地を見せたが、中盤につかまり、5回途中で降板。2人目の寺田も4回と3分の1を3失点と流れを呼び込む投球ができなかった。

桐蔭の矢野健太郎監督は、相手の先発・冷水について「外角の直球を狙っていた。その通りの球は来たが、分かっていてもなかなか打てなかった。冷水投手が一枚も二枚も上手だった」と振り返った。試合の展開について「完敗です。前半はよくやっていたが、思った以上に点を取られてしまった。3点から5点の勝負と読んでいた。相手の打線は逆方向に打とうという意識が見えた。こちらは思うような攻撃ができなかった」と話した。選手たちについては「うまくなることや勝つことに貪欲で、普段から真面目に練習し、言ったことをすぐ吸収してやってくれた。本当によくやってくれた」と頑張りをたたえていた。