市高が投打に圧倒 智弁は和東下し決勝へ

【準決勝・第1試合】

高野山 0 0 0 0 0 0
市和歌山 2 2 0 2 10

(5回コールド)

〔高〕天野、髙木―玉村〔市〕小園―松川▽本塁打=松川(市)▽2塁打=杉本(市)

第103回全国高校野球選手権和歌山大会は25日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で準決勝2試合があり、第1試合では市和歌山が10―0で高野山に5回コールド勝ちし、第2試合では智弁和歌山が7―1で和歌山東を破った。勝った両校は27日午後0時半から同球場で決勝を戦う。

市和歌山は1回裏、4番・松川の犠飛などで2点を先制。2回は2番・杉本の適時打などで2点を加え試合の主導権を握った。6点リードで迎えた5回は3番・平林の適時打で2点を挙げ、1死1塁から4番・松川が中越えに2点本塁打を放ち、コールド勝ちを決めた。

プロ注目のエース・小園は5回を無失点に抑える好投。5回は相手の攻撃を三者連続三振に仕留めるなど圧巻の投球を見せた。


【準決勝・第2試合】

智弁和歌山 0 0 3 0 0 0 1 0 3 7
和歌山東 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1

〔智〕高橋、伊藤―渡部、石平〔和〕田代、山田―笠本▽本塁打=石平(智)▽2塁打=德丸、高橋、髙嶋、岡西(智)

智弁は3回表、4番・德丸の適時2塁打などで3点を挙げ逆転。7回は2塁打と犠打で1死3塁とし、9番・大西のスクイズで1点を追加した。9回は代打・石平が左翼席に3点本塁打を放ち、突き放した。

先発した左腕の高橋は2回に暴投で先制を許すも、その後は8回まで安定した投球を見せ、相手に得点を許さなかった。

和東は2回に1点を先制したが、その後は思うように好機をつくることができなかった。9回は安打と四死球で無死満塁としたが、後続が倒れた。

智弁の中谷仁監督は「高橋がよく投げてくれた。次の1点がなかなか取れなかったが、大西がよく(スクイズを)決めてくれた」と振り返り、9回に3点本塁打を放った石平については「1球のためにしっかり練習をしてくれている。意地を見せてくれた」と話した。

和東の米原寿秀監督は「先発の田代は満点に近い投球をしてくれた。守りのミスや7回の1点が痛かった。3年生はやりがいのある良いチームをつくってくれた」と話した。高橋に4安打と抑えられた打撃については「高橋投手の先発は予想していなかった。変化球を右方向に打っていこうとしたがうまくいかなかった」と話した。

7回表、智弁・大西がスクイズを決める

7回表、智弁・大西がスクイズを決める