森林や樹木守り育てる 県緑化功労表彰式
森林や樹木を守り育てる活動で功績があった個人や団体に贈られる2021年度和歌山県緑化功労賞の表彰式が県庁で行われ、日高川町の紀中森林組合(中家哲組合長)、和歌山市の加太観光協会(稲野雅則会長)、わかやま市民生活協同組合(高垣幸代理事長)が表彰を受けた。
県では2011年、田辺市で第62回全国植樹祭が開かれたのをきっかけに、翌年「和歌山の森林及び樹木を守り育てる条例」を制定。5月22日を「わかやま森林と樹木の日」として、12年度から県内各地で同功労賞の表彰式を行っている。新型コロナウイルスの影響で昨年に続きことしも式典は中止。この日知事室で行われた表彰式で、仁坂吉伸知事から各団体の代表者に表彰状が授与された。
2006年度から同市深山の森林公園でアジサイの苗木の植樹祭を実施している同観光協会の稲野会長は、「継続的に活動してきた成果としての受賞はうれしい」と笑顔で話し、「世界一のアジサイ園を目指して、現在13種類約8000株のアジサイ園を16万本以上に増やしていきたい」と意気込む。加太観光協会は、来年オランダで開かれる「2022年アルメーレ国際園芸博覧会」にも出展を予定しているという。
仁坂知事は同観光協会をはじめ、小中学生を対象に森林体験学習に積極的に取り組む同森林組合と、古座川町、日高川町、新宮市で地域と一体となって森林学習を行う同共同組合らの功労をたたえ、「無理せず今後ともよろしくお願いいたします」と伝えた。