ゼロゼロ融資利用が5割超 コロナ影響調査
新型コロナウイルスの企業活動への影響に関する東京商工リサーチの第16回アンケート調査(6月1~9日)で、「影響が継続している」と答えた和歌山県内企業は前回と同水準の67・8%となり、政府系・民間金融機関による実質無利子・無担保融資、いわゆる「ゼロゼロ融資」を利用した企業は52・5%に達した。
調査はインターネットで実施し、有効回答1万828社のうち県内の59社分を集計した。
県内の企業活動への影響は、「継続している」の67・8%(40社)を最多に、「今後出る可能性がある」が17・0%(10社)で続き、「影響が出たがすでに終息した」が10・2%(6社)、「影響はない」が5・1%(3社)だった。
5月の売上高について、前年同月を上回った企業は48・9%(23社)。下回った企業のうち前年を100とした場合に90~99が27・7%(13社)、80~89と70~79が各8・5%(4社)などで、半減以下と答えた企業はなかった。
債務状況については、「コロナ前も後も過剰感がない」が76・4%(42社)で最も多く、「コロナ後に過剰となった」が14・6%(8社)、「コロナ前から過剰感がある」が9・1%(5社)だった。
新型コロナに関連して政府や自治体に望むこと(自由回答)では、ワクチン接種促進の徹底、雇用調整金の延長、補助金の交付、消費税や社会保障費の減税・減額などを求める声があった。