夏休み延長決定受け 保護者から声さまざま

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた夏休みの延長決定に、児童や生徒の保護者からは、安堵(あんど)や戸惑いの声が相次いだ。

専業主婦で、和歌山市の小学校1年と3歳児の母親(37)は「始業式に合わせて宿題や生活などを準備してきた。子どもは新学期を楽しみにしていたので、残念な気持ちはあるものの、子どもにもコロナの感染が増えていて不安だったので少し安心した」と明かし、同市の高校1年と小学4年の母親(50)は「濃厚接触者になって初めてコロナがすぐそこまできていると実感した。子どもたちを学校に行かせたくなかったので、延長されてほっとしている」と話した。

一方、感染対策を講じながらも、学びをストップさせないでほしいと願う保護者も。共働きで、和歌山市に住む小学校5年と2年の父親(36)は「オンラインと登校の『ハイブリッド』にすれば、共働き家庭も解決できる。ただ単に休みを延長するというのもどうかと思う」と話した。

また、小学4年と2年の子を持つ同市の母親(37)は「決定が急でバタバタ。延長は仕方ないが、月末まで延ばしたところで何が変わるのかという疑問もある」。

生活スケジュールの変更を余儀なくされるケースもあり、共働きで小学1年の母親(34)は「コロナ禍で自分の親に預かってもらえないので困っている」と話した。

育児休暇中で、同市の小学校1年と0歳児の母親は「現状12歳以下はワクチンを打てない中で、小学生の行動をそこまで制限してどうするのかと矛盾も感じるのが本音」と漏らし、「かといって、ワクチンを打てるようになったとしても、子どもに打たせるかと聞かれると考えてしまう」と複雑な思いを口にした。