小川氏が立候補を表明 紀美野町長選
寺本光嘉町長の死去に伴う紀美野町長選挙(7日告示、12日投開票)に、小川裕康(ひろやす)副町長(65)が8月31日、無所属での立候補を表明した。小川氏は寺本町長の死去した8月2日から町長の職務代理者を務めてきたが、31日付で辞職した。
小川氏は同日、動木の後援会事務所で記者会見を開き、寺本町長の後援会から出馬の後押しがあったと明かし、「町の未来のことを考え、寺本町長の意思を継承したい」と意欲を示した。町長選では政党の推薦を求めないとしている。
寺本町政の継承として、下佐々の浄水場の更新事業、老朽化が進んでいる消防庁舎の新築移転、町道釜滝柴目線や国道370号線、県道野上清水線などの整備を実現したいと表明。学童保育の拡充など子育て環境の整備、自然豊かな町の資源を生かした交流人口の増加などにも取り組む考えを示した。
小川氏は旧野上町出身。県立海南高校、関西大学商学部を卒業後、1979年に旧野上町役場に入庁し、旧美里町との合併で誕生した紀美野町では総務課長、参事などを歴任。2010年から副町長を務めていた。
町長選には小川氏の他に立候補の動きはみられず、無投票の公算が大きくなっている。