21人感染90代死亡 こども園でクラスターも
和歌山県は9日、県内で新たに21人が新型コロナウイルスに感染し、県内の90代男性が死亡したと発表した。一日の感染者が25人を下回るのは8月10日の19人以来30日ぶり。県内の感染者は累計4982人、死亡は57人となった。入院患者は324人(うち重症者は22人)。
21人の保健所管内別内訳は和歌山市6人、岩出10人、橋本2人、田辺3人。
亡くなった男性は入院中に陽性が判明。その後、肺炎像が確認され酸素投与が続けられていた。
また、かつらぎ町の町立佐野こども園で86例目となるクラスターが発生。園児4人と保育士1人の感染が分かった。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は「大きな山は越えて減少傾向だが隣の大阪府の感染は高止まり。一旦集団感染が起こると、複数に感染者が伝播するということがあるので引き続き感染対策の徹底が重要になる」と話した。
野㞍技監は第5波の特色として、10代以下の若年者・小児の感染が多いとし、デルタ株の感染によると思われる感染者では、高熱で消化器症状や全身症状を伴う事例が多いことから、小児の感染者が増加すると時間外受診や救急医療への影響も考えられると指摘。「今後秋から冬にかけてインフルエンザと同時流行もありうることから、検査体制や医療体制の充実が必要」と話した。