物語広がる夢の中へ 渡風路みぃやさん個展
和歌山市の渡風路(とふうじ)みぃや。。。さんの絵画展「ゆめのなかで」が30日まで、同市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。
みぃや。。。さんは、グラフィックデザインなどを手掛ける同市の宇佐美コーゾーさんに師事し、門下生「渡風路屋」の一員として活動。今展では、線画やアクリル画、透明水彩の他、落ち着いた風合いの絵墨を使った作品など33点を展示している。
ウサギやパンダなどの動物、架空の生き物を題材に、夢の中のような幻想的な世界を表現。ほんわかとした雰囲気の作品の他、線画では、小さな生き物が丁寧に描写され、繊細さが光る。
このうち、ペンと絵墨、顔彩で仕上げた「気高きもの」は、コルセットを巻いた角のある動物が凛とした表情で描かれ、みぃやさんは「口の長い生き物の横顔を描くのが好きなので」とにっこり。「獣っぽさを残しながら、装飾しておしゃれにしてみました」と話す。
さまざまな生き物が集まった「ねこ気球に乗って」、雨降りのバス停やバクを描いた「ゆめの通り道」など、想像力が刺激されるような作品、ハロウィーンを題材に、愛らしいウサギのゾンビを描いた一枚も並ぶ。
マスクやTシャツなどのグッズ販売もあり、みぃやさんは「一枚の絵からいろんな物語が広がれば。夢の中のような、不思議な世界をお楽しみください」と呼び掛けている。
午前9時から午後7時(最終日は3時)まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。