DeNA小園、ロッテ松川 市高バッテリーがドラ1指名

プロ野球のドラフト(新人選手選択)会議が11日、東京都内のホテルで開かれ、市立和歌山高の小園健太投手(18)が横浜DeNAベイスターズ、松川虎生捕手(17)が千葉ロッテマリーンズにともに1位で指名された。同じ高校でバッテリーそろっての1位指名は史上初。2人は顔を見合わせて喜びを分かち合った。

小園投手と松川捕手は中学時代に硬式野球チーム「貝塚ヤング」でバッテリーを組んで以来6年間のコンビ。お互いの帽子の裏には「ニコイチ」の文字を記すほど気心が知れる仲だ。

ドラフトは同日午後5時に開始。2人は別室で固唾(かたず)をのみながら吉報を待った。小園投手は1巡目で横浜と阪神タイガースの2球団から指名を受けた。抽選で当たりくじを引いた横浜の三浦大輔監督は右手を高々と上げ、「高校生では、ずば抜けた能力がありストレートが強く変化球の切れも抜群。どんな投手になるのか楽しみ。一緒にベイスターズを強くしていきましょう」とラブコールを送った。

松川選手は千葉ロッテマリーンズから1巡目で単独指名。会場からどよめきと歓声が起こった。

小園投手は「本当にホッとしている。指名していただいてうれしい。ピッチャーもバッターもバランスが取れていて総合力が高い」と横浜についての印象を語り、三浦監督については「長い間活躍していた球界を代表する投手。そんな投手になりたい」と話した。

松川捕手は「ホッとしている。ロッテは若い選手を積極的に使うという印象。投手の味を引き出し、打てる捕手になりたい。プロの世界は厳しいので一日一日を覚悟を持って臨みたい。感謝の気持ちを忘れずに頑張りたい」と意気込みを語った。

市和歌山の半田真一監督は「2人そろって1位指名で私自身もうれしい。小園は完成度が高い。松川は選手の良いところを見る眼力がある。さらに上のレベルで活躍してほしい」とエールを送った。

プロで獲得したいタイトルについて、小園選手は「最優秀防御率」、松川選手は「ホームラン王」と答えた。

チームメートと喜ぶ小園選手㊧と松川選手

チームメートと喜ぶ小園選手㊧と松川選手