橋本で「企業の森」事業参加 剤盛堂薬品

和歌山県が企業などに県内の森林保全活動への協力を呼び掛けている「企業の森」事業に、剤盛堂薬品㈱(和歌山市太田、髙橋良直社長)の参加が決まり、県庁で森林保全・管理に関する協定の調印式が行われた。

同社のオリジナル製剤「ホノミ漢方」にちなみ、橋本市清水の民有林7・59㌶を「ホノミの森」として、間伐などの保全活動を行う。活動期間は10年間となっている。同社を含め、企業の森への参加は85企業・団体、活動場所は98カ所となる。

調印式には、同社の髙橋邦夫会長、仁坂吉伸知事、橋本市の森川嘉久副市長、土地所有者の楠本史郎さん、管理に当たる森林組合こうやの井尻丈士代表理事組合長らが出席。協定書に署名した。

仁坂知事は「日が入り、下草も生える立派な山になるよう頑張ってほしい」と同社の活動に期待を寄せた。

髙橋会長は、SDGs(持続可能な開発目標)の15番目の項目である「陸の豊かさも守ろう」にふれ、「われわれは天然物を生業として扱っている。今回の協定を機に、改めて社員一同、自然を大事にしたものづくりをしていきたい」と話していた。

 

協定書にサインをする橋会長㊧と仁坂知事㊨