一陽来復祈願能 11日に御坊市民文化会館で

公益社団法人能楽協会、公益社団法人京都観世会主催の「日本全国能楽キャラバン! 一陽来復祈願能in和歌山御坊」が11日午後2時から、御坊市薗の市民文化会館大ホールで開かれる。

大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業で、協力は公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団。当日は「道成寺」「翁」の2演目が披露される。「道成寺」は片山九郎衛門氏、「翁」は分林道治氏らが出演。

「道成寺」は、安珍清姫の時代に釣鐘が失われてから長い年月がたち、二代目の鐘が奉納される時のことを題材としている。鐘の再興の日に、清姫の化身である白拍子の女が寺内に入って舞を見せ、鐘の中に消える。再び鬼女になって現れ、祈祷(きとう)の力に負けて去っていくという物語。道成寺では、18日まで二代目釣鐘が「お里帰り」しており、本堂で拝むことができる。「翁」は「式三番」とも呼ばれる、祝言性に満ちた儀式的な芸能。

全席自由で、入場料は一般5000円、学生2000円(学生証の提示が必要)。チケットは同会館(℡0738・23・4881)やイープラスなどで販売。コロナ対策としてマスク着用、体温計測など協力を呼び掛けている。

「道成寺」が披露される

「道成寺」が披露される