和歌山の本読もう 書店などでスタンプラリー
和歌山県にまつわる本を読んで地元を愛すきっかけにつなげてもらおうと、わかやまリードローカル実行委員会は21日まで、和歌山市でスタンプラリー「和歌山の本を読んで地域を愛そう!」を実施している。期間中、市内の図書館と書店16カ所に設置された「和歌山の本コーナー」を巡り、スタンプ台紙を店員に見せると、妖怪スタンプを押してもらえる。店ごとに異なるスタンプを四つ集めて応募すると、抽選で100人に図書カード500円分が当たる。
同委員会は、本紙をはじめ、ニュース和歌山と和歌山リビング新聞社の地方メディア3社、蔦屋書店和歌山市民図書館、オー・エンターテイメント、宮脇書店和歌山店、きのくに信用金庫からなる。県教委、市教委後援。
スマホ社会が急速に進む今、「紙で活字を読むことの魅力を伝えたい」「自分たちのまちのことをもっと知ってもらいたい」という強い思いとともに、地域を豊かにするローカルファーストの観点から「リードローカル」と題し、秋の読書週間に合わせ読んで地域を知る同イベントを企画した。
総務省統計局が2016年に行った社会生活基本調査で、「過去1年間に趣味として読書をした」と答えた人が、県は全国平均の38・7%を大きく下回る29・5%で最下位だったことから、読書文化の推進も目的の一つに据える。
また、子どもたちへの参加を呼び掛けるため、地元漫画家のマエオカテツヤさん協力のもと、読書する妖怪のイラストが誕生。16種類の妖怪スタンプを集める楽しみもあり、同委員会の津村周実行委員長は、「スタンプラリーをきっかけに少しでも読書の機会、和歌山を知る機会が増えていけばうれしい」と願っている。
店舗ごとに品ぞろえが異なるのも見どころで、宮脇書店和歌山店(同市広瀬中ノ丁、西田聡社長)では、店員の岩瀬竜太さん(42)が同コーナーを担当。県の作家や県が舞台になった物語など20種類ほどの本が並ぶ。岩瀬さんは「当店の特色を出して他店とかぶらないような、ちょっとマイナーな本を集めているので、ぜひかわいい妖怪スタンプを集めに来てください」と笑顔で呼び掛けている。
当選発表は12月11日。詳細は同実行委員会のホームページ。
問い合わせは同委員会(和歌山新報社内、℡073・433・6111)。