海外6県人会とオンラインで交流 小中高12校
和歌山県は、南北アメリカ大陸にある6県人会と県内の小中高校12校が参加する「わかやま国際ネットワーク」を開催し、和歌山からの移民をルーツとする会員と児童生徒がオンラインで交流した。
2023年秋に県内で開催予定の「第2回和歌山県人会世界大会」に向け、各地の県人会の活動や海外での生活、県の移民史などへの理解を深める取り組みの一環。この日は参加者が一堂に会する全体交流会を行った。
県国際課職員が司会を務め、県立橋本高校箏曲部の演奏で交流会はスタート。参加した南加県人会、シアトル紀州クラブ、在パラグアイ県人会、ブラジル県人会連合会、在ペルー県人会、在アルゼンチン県人会の代表がそれぞれの会員数や活動の状況を紹介し、小中高12校は、代表の児童生徒があいさつし、各校の様子を動画で紹介した。
和歌山市立雑賀崎小学校(奥村孝校長)では3~6年生29人が交流に参加。各県人会がある国の生活や会員の家庭などを紹介した「バーチャルホームステイ体験」のダイジェスト動画などに熱心に見入り、驚いたり、笑ったり、拍手をしたりと楽しんだ。
同校の児童は、学校運営協議会委員による出前授業などを通して、以前から移民史や国際理解の学びを進めており、将来的にブラジルの学校との交流なども視野に入れている。
6年生の寺井音羽さん(12)は「ブラジルやいろいろな地域の文化を勉強したい。動画で少しだけ見た生活の様子ももっと知りたい」と話していた。
6県人会と12校は12月以降、個別の交流を深めていく。