かわいい絵馬奉納 和工生が和歌浦天満宮に

和歌山県立和歌山工業高校産業デザイン科1年生の2人が20日、来年の干支(えと)の「寅(とら)」にちなんだ絵馬を和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮に奉納した。

奉納した絵馬は大小の2種類。大絵馬は縦約90㌢、横約135㌢、小絵馬は大絵馬の4分の1の大きさ。中央にアクリル絵の具でトラの絵が描かれている。

大畑希代さん(16)がデザインし、塗装を東翌桧(ひがしのあすなろ)さん(15)が担当。制作には約1カ月半かかったという。

小絵馬には、だるまのようなトラが描かれている。大畑さんは「だるまにすることで、みんなに見てもらえると思った。かわいさを出した」と話し、同じ色のトラにならないようにと、大絵馬には白トラを描いた。デザインを生かし、文字にはレーザー加工が施されている。

この日、美術部員4人、産業デザイン科の児玉幸宗科長らが同天満宮を訪問。大絵馬は入り口の鳥居横に掲げられ、参拝客らは早速写真に収めていた。

小板政規禰宜は「高校生らしくパワーのあるにぎやかな仕上がりになった」と喜び、部員らに感謝状を手渡した。

東さんは「色を塗り重ねていくのが大変だった。活発な色を使うことで1年頑張るぞと思ってもらえたら」と話した。

同日、玉津島神社にも2人が制作した大絵馬が奉納された。

奉納した絵馬を手に東さん㊧と大畑さん

奉納した絵馬を手に東さん㊧と大畑さん