留学生と交流会 国際ソロプチミスト和歌山
女性の奉仕団体、国際ソロプチミスト和歌山(遠藤富美子会長)は11月28日、和歌山市で学ぶ外国人留学生たちと、和歌山城公園で交流会を開いた。紅葉の美しい史跡内を一緒に散策し、ゲームなどで親睦を深めた。
参加したのは同団体の会員18人、和歌山外国語専門学校と和歌山大学の留学生合わせて14人。
同団体は例年、和歌山と世界の交流を担う留学生たちと、県内の名所に出掛けたり、食事を共にしたりと交流を継続。新型コロナウイルスの流行により、対面での交流はできずにいたが、マスクなどの感染防止グッズや食料品を提供するなど、コロナ禍でも和歌山での学びを続ける学生たちの支援を続けてきた。
今回の交流会は、県内の感染状況が落ち着く中、約2年ぶりに対面で、屋外での実施となった。
留学生たちは、わかやま歴史館で忍者の装束を身に着け、会員と共に公園内の散策へと出発。語り部の案内で、紅葉が美しい紅葉渓庭園、御橋廊下を通り、天守閣へと向かった。
時代によって異なる3種類の石垣、徳川御三家時代の藩主や家臣たちの暮らしの様子、100年以上前からある園内の動物園など、和歌山のシンボルにまつわる歴史の説明に、留学生たちは熱心に聴き入った。
天守閣から和歌山の街を一望した後、留学生と会員たちは二の丸庭園で交流。ペアになって自己紹介し合い、クイズや輪投げゲームなどを楽しんだ。お互いの名前や好きなものなども覚え、打ち解けた笑顔があふれる時間を過ごした。
マレーシアから留学している和歌山大学経済学部2回生のシティ・アミラ・アマニ・ビンティ・アリアスさん(21)は「忍者の衣装はかっこいい。歴史のある場所でいろいろと勉強になった。参加できて楽しかった」と話し、遠藤会長は「これから育って国際的に活躍していく留学生の皆さんに希望を持ってもらい、日本と交流の道をつくっていってほしい」と期待を寄せていた。