児童養護施設に炊飯器等 貴志川工業が寄贈
㈱紀陽銀行(和歌山市本町、原口裕之頭取)は23日、貴志川工業㈱(紀の川市貴志川町、吉田篤生社長)が発行する「紀陽銀行CSR私募債」を受託、同社から受けた手数料の一部を用いて和歌山市直川の児童養護施設こばと学園(山本真紀園長)へ電気機器製品3台を寄贈した。
寄贈したのはテレビと炊飯器、衣類乾燥機各1台。同施設で行われた寄贈式で、吉田社長(55)が園児2人に目録を手渡した。園児らは「ありがとう」と笑顔で感謝し、吉田社長は「おいしいご飯を作ってもらってね」と呼び掛けた。
同施設を支援する和歌山東ロータリークラブのメンバーである吉田社長は毎年、子どもたちとミカン狩りや餅つきなどのイベントを通して交流を深めている。その中で「自分が関われることで、できることは全力でやってあげたい」と昨年から同銀行の私募債を活用し、同学園に寄贈を始め、今回で2回目。
吉田社長は「この機会を通じて、こばと学園のことを皆さんに知っていただければ」と話し、同学園の山本園長(55)は「子どもたちが安心安全かつ家庭に近い環境の中で成長していけるよう頑張っていく。寄贈品は大切に使います」と話していた。
同学園は現在、幼児から大学生までの44人が在籍。できる限り家庭的な環境の中で子どもたちに過ごしてもらおうと、キッチン、風呂、リビングなどを備えた同園で3棟目となる小規模グループケア棟を新たに計画しており、1月から既存建物を改修、4月から小学校高学年から高校生までの6人が生活する予定で、寄贈した電気機器製品は同棟で活用していくという。