知事「第6波に入った」 市中感染を懸念
9日から今月末まで広島、山口、沖縄の3県で「まん延防止等重点措置」の適用が決まったことを受け、仁坂吉伸和歌山県知事は7日、県庁で臨時の記者会見を開き、適用区域への不要不急の外出を控えるなど、県民への「お願い」の変更を発表。「全国的に見て第6波であることは間違いない」との認識を示した。
「お願い」では、適用区域以外であっても県外へ外出する際は基本的な感染予防対策を徹底した上で、行き先の自治体の要請に沿った行動を取る他、新年会や同窓会などの会食時は基本的な感染予防対策をし、成人式など多くの人が集まるイベントは特に注意するよう求めた。
無症状で感染に不安を感じる場合は、PCRなどの無料検査(31日まで)を受けること、症状があれば直ちにクリニックを受診すること、ワクチン未接種者には積極的な接種検討を呼び掛けている。
7日には県環境衛生研究センターの検査で、県内で初めて10代から40代までの男女3人がオミクロン株に感染していたことが判明。症状はいずれも安定しているという。このうち2人は県外の家族が帰省したり、大阪に出掛けたりしていたが、和歌山市の40代の男性は県外者との接触がなく、市中感染の可能性がある。スクリーニング検査で、この他15人にオミクロン株感染の疑いがあるという。
仁坂知事は、今後もオミクロン株の市中感染発生を予想した上で、「人流の抑制など一律の決め方ではなく、状況に応じてお願いを出していくので、これまで通り基本的感染予防対策の徹底を順守してもらいたい」と話した。