5日連続100人超の感染 クラスター2件

和歌山県は17日、県内で幼児から90代の122人が新型コロナウイルスに感染したと発表し、新たなクラスター(感染者集団)2件を認定した。5日連続で100人超の感染が続き、入院待機者は273人に達している。

122人のうち81人は感染が判明している人の接触者、新規は41人。保健所管内別の内訳は和歌山市67人、海南7人、岩出11人、橋本9人、湯浅10人、御坊4人、田辺10人、新宮3人、県外1人。

県内105例目のクラスターとなったのは、和歌山市西高松の市医師会看護専門学校。学生6人が感染し、学生が実習で訪れた医療機関もあったが、接触者は陰性が確認された。

106例目は同市木ノ本の和歌山ろうさい病院。同じ階に入院する患者5人の陽性が確認され、職員の感染はない。同院は外来診療は継続するが、新規入院を休止している。

発表済みのクラスターでは、同市の認定こども園関係が1人増の計7人、湯浅保健所管内の相撲の合同練習関係が4人増の計22人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が89・7人、保健所管内別で和歌山市が116・9人、岩出が114・4人、橋本が89・4人、湯浅88・6人、海南が45・5人で、いずれも過去最多を更新した。

県内の感染者は累計6230人、入院者数は552人(うち重症4人)、病床使用率は89・0%。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は「まだまだ感染者の増加は止まりそうになく、危機的状況に変わりはない」とし、県民一人ひとり、特に医療や福祉関係者の感染予防対策の徹底を呼び掛けた。