「つながる感じ」描く 桑原江里さん絵画展
和歌山市の桑原江里さんの作品展が6日まで、同市満屋のギャラリー&カフェAQUA(アクア)で開かれている。
桑原さんは大阪市生まれ。宝塚造形芸術大学美術学科絵画コースを卒業。2008年、夫の転勤で和歌山市に移住し、県内を中心に作品を発表している。
今展では「つながる感じ」を題材に、アクリルで描いた0号から25号までの抽象画19点が並ぶ。
小さい頃から自然が大好きだったという桑原さん。種から芽が出て、花が咲き、枯れ、また種からと、繰り返し巡るように全てのことがつながって今があると意識するようになり、20年から同シリーズに着手する。
作品「ハコバレテハコバレテⅠ」、「同Ⅱ」は、植物の種が風に乗って運ばれ、いろいろな所に広がっていく様子をイメージ。具体的には描かず、自分の「いいな」と思う感覚で青やオレンジ色のアクリル絵の具を重ね、雨や土、植物を多彩に表現する。形になってくると「ワクワクする」とにっこり。
桑原さんは「抽象画と聞くと難しいイメージがあると思うが、何が正しいというのはなく、音楽を聴くように、好きなように感じてくれれば」と話している。
大阪府の抽象画家・英里さんの初個展「-color-color-color-」も同時開催。ビタミンカラーなどの色を幾重にも重ねた油彩画9点とペーパーアート作品1点が並ぶ。
午前10時から午後5時まで。
問い合わせは同ギャラリー(℡073・463・4640)。