感染者2万人超 3人死亡、クラスター4件

和歌山県は20日、新型コロナウイルスに感染した和歌山市の80代男性2人と橋本保健所管内の80代男性が亡くなったと発表し、県内の死者は累計92人となった。19日の新規感染者は312人、20日は311人で、クラスター(感染者集団)は新たに4件認定。感染者は累計で2万人を超える2万233人となった。

亡くなった3人はいずれも複数の基礎疾患があり、発症後に入院。うち2人は新型コロナが直接の死因となった。

19日の新規感染者312人の保健所管内別内訳は、和歌山市142人、海南12人、岩出62人、橋本50人、湯浅21人、御坊8人、田辺12人、新宮5人。

新たなクラスターは2件。206例目は海南管内の高校で生徒14人の陽性を確認。207例目は和歌山市内の保育所で、職員7人、園児1人が感染した。発表済みのクラスターでは、橋本管内の病院関係が4人増え、職員31人、入院患者40人、計71人で過去最大のクラスターとなった。

20日の新規感染者311人の保健所管内別内訳は、和歌山市118人、海南15人、岩出58人、橋本71人、湯浅14人、御坊16人、田辺12人、県外7人。

新たなクラスターは2件。208例目は海南管内の高校で、生徒7人と教員1人が感染し、206例目との関連はない。209例目は和歌山市の幼稚園で園児13人の感染が確認された。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が293・5人で9日連続減少となったが、岩出の355・6人、御坊の157・9人は前日より増加した。

入院者数は342人、重症者は県基準で46人、国基準で11人、肺炎患者は112人、病床使用率は55・2%。ホテル療養を含む待機者は2679人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、車の中で動けなくなっているところを知人に発見された70代男性の例を紹介し、在宅などで急速に症状が悪化する場合が多くみられることから、いつもと違う体調の変化を感じたら、早期治療につながるよう速やかに検査を受けることを改めて呼び掛けた。