ニタマ「たま神社」宮司に 猫の日に就任
和歌山電鐵㈱(和歌山市伊太祈曽)は「ニャンニャンニャン」の語呂合わせで「猫の日」とされる22日、ことしはネコ科の寅(とら)年に加えて2が六つ並ぶことから〝スーパーニャンニャンデー〟として、社長代理のニタマを「たま神社」の「猫宮司」に任命した。
同日、貴志川線貴志駅(紀の川市貴志川町神戸)で行われた神社記念祭事には、きれいなピンク色の袴(はかま)姿のニタマが登場。小嶋光信社長は〝にゃんともかわいい〟ニタマに辞令を交付した後、ニタマの頭に宮司の烏帽子(えぼし)をのせた。
小嶋社長は「にゃんとも不思議な物語がたま駅長から続いてきた」と感慨深げに話し、宮司風の衣装に身を包んだニタマと共に同駅ホーム内のたま神社へ移動。「たま大明神」に初となる猫宮司の誕生を報告した。
たま神社では、小嶋社長が「これから猫宮司としてしっかり務めさせていただきます」とニタマの思いを代弁すると、ニタマ宮司も「ニャーオ」とたま大明神に意気込みを伝えた。
たま神社の隣には、由緒沿革が書かれた略記の高札を新設。同日、除幕とお披露目が行われた他、同神社を訪れた人への参拝証明として「たま神社御朱印」(200円)の頒布も始まった。この日はニタマ宮司が見守る中、小嶋社長が直筆。
記念すべき1枚目の御朱印を手にした大阪市の梶正浩さん(60)は、ニタマの宮司姿を前に「かわいい」と笑顔。「(たま大明神には)コロナ禍で動物虐待なども増えていると聞くので、少しでもなくなればと願いたい」と話した。
同神社には、たま駅長を通してご縁で結ばれた夫婦がいることから「縁結び」、再生がうまくいった「商売繁盛」、駅長から社長代理まで出世した「学業成就」「開運出世」、開業以来無事故が続く「安全祈願」などの御利益があるという。