週末は730人感染 咽頭痛や脱水に注意を

和歌山県内で22、23日、新型コロナウイルスに感染した4人の死亡と730人の新たな感染者が発表された。新規感染者数は22日までは11日連続で前週の同じ曜日を下回っていたが、23日は微増に転じた。クラスター(感染者集団)は新たに4件を認定した。

死亡したのは和歌山市の90代男性と90代女性、田辺管内の90代男性、橋本管内の80代男性の4人。うち2人は新型コロナが直接の死因となった。

22日の新規感染者は326人で、保健所管内別内訳は、和歌山市144人、海南17人、岩出45人、橋本50人、湯浅29人、御坊12人、田辺20人、新宮7人、県外2人だった。

新たなクラスターは3件。213例目は湯浅管内の保育所で園児5人と職員1人が感染。214例目は和歌山市の保育所で、陽性者は園児5人と職員1人。215例目は同市の有床診療所で、入院患者7人と職員1人が感染した。発表済みのクラスターでは、県内最大となっている橋本管内の病院関係がさらに9人増え、職員34人、入院患者46人、計80人に達した。

23日の新規感染者は404人で、保健所管内別内訳は、和歌山市267人、海南15人、岩出37人、橋本39人、湯浅17人、御坊6人、田辺17人、新宮4人、県外2人だった。

新たなクラスターは1件。216例目は和歌山市のこども園で職員7人と園児12人が感染した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が276・4人で12日ぶりに増加に転じた。和歌山市が増加し、353・3人となったことが要因で、他の保健所管内はいずれも前日より減少した。

入院者数は333人、重症者は県基準で42人、国基準で9人、肺炎患者は92人。病床は、介護が必要な高齢者の増加などに対応するため21日から10床増やし計630床とした。病床使用率は52・9%。ホテル療養を含む待機者は2242人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、オミクロン株の感染者には咽頭痛が強くみられ、水や薬が飲みにくいという事例が多く、脱水がさらに状態を悪くすることから、こまめに水分補給することを呼び掛けた。