選手にエール 市和歌山半田監督の恩師来校

第94回選抜高校野球大会(18日開幕)に出場する市和歌山を、半田真一監督(41)の中学時代の恩師、酒井幹司さん(67)が激励に訪れた。共に選手たちの練習を見守り、半田さんは「当時は、めちゃくちゃ怒られました」などと厳しい指導の思い出も口にした。

酒井さんは、半田さんが和歌山市立有功中学校野球部時代に指導を受けた監督。3年時に主将を務めた半田さんは、「真面目すぎて融通が利かない子だった」と酒井さん。「引退後、練習を手伝いに来ても一番怒られていた」と当時を振り返りつつ、チャンスに強く、打率の高い選手だった半田さんのプレーを覚えている。

ことしの市和歌山チームの課題は打線だと半田さんは考えている。「決められるときに決めて、得点を重ねないといけない」と話し、チャンス時に監督はどうあるべきか、恩師と采配談義も交わした。

打線の援護が少ない一方、投手陣の層は厚い。酒井さんは注目されている米田天翼(つばさ)投手(17)について「前評判がいい。ビデオで見る限りは良いボールを放る。しっかり守って最少得点で勝ち切るしかない」と期待を寄せる。

センバツを間近に控えた選手たちを見ながら、酒井さんは「(DeNA小園健太、ロッテ松川虎生を擁した)去年のチームは注目されて非常にプレッシャーがあったと思うが、ことしは良い意味でプレッシャーを感じないで、リラックスして試合に臨めるよう願っている」とエールを送った。

笑顔で野球談義を交わす半田さん㊨と酒井さん

笑顔で野球談義を交わす半田さん㊨と酒井さん