東京医療保健大学 1期生100人が巣立つ
和歌山市中心部の活性化に向けて市が4年前に誘致した、東京医療保健大学和歌山看護学部(亀山周二学長)の初めての卒業式が11日、県民文化会館大ホール(同市小松原通)で行われ、1期生100人が医療現場での活躍を誓って巣立った。
同大は2018年4月、日本赤十字和歌山医療センター、県、同市の3者と連携し、雄湊小学校跡地に開学。1、2年生は「雄湊キャンパス」で看護の基礎を、3、4年生は同センターに隣接した「日赤和歌山医療センターキャンパス」で実習と演習を中心に学び、地域を支える看護職の育成を目指す。20年には同大学院看護学研究科を開講した。
この日、晴れの式に参加したのは、看護学部の1期生100人と大学院看護学研究科の第1期生10人。
保護者らが見守る中、亀山学長が大学と大学院の修了生代表に学位記を授与。亀山学長は「本学の校歌にある『命』、『思いやり』、『絆』、『愛』を忘れずに、夢を抱いて大きく羽ばたいてください」と激励。学部卒業生代表として登壇した坂口綾乃さん(22)は「地域貢献できる看護師を目標に、第1期生としての誇りを持ち、それぞれの道で努力する」と決意を新たにした。
学業優秀者に贈られる学長賞に輝いた天野瑞帆さん(22)は「あっという間の4年間だった」と振り返り「第1期生として自分たちで歴史をつくったことに誇りを持って、4月から看護師として患者さんのサポートができるよう頑張りたい」と笑顔で話していた。
同校によると、卒業生の9割は4月から看護師として働き始め、同センターに就職が決まっている55人を含め、ほとんどが県内の病院施設で従事するという。