大好きな絵で表現 ジュニア県展の表彰式
和歌山県内の小中学生を対象にした第7回県ジュニア美術展覧会(ジュニア県展)の表彰式が26日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で行われ、最優秀賞・優秀賞の受賞者ら15人(うち欠席3人)に、仁坂吉伸知事から表彰状と副賞が贈られた。
同展は、次世代のアーティストを育て、県内の美術文化振興を図ろうと、県が主催。ことしは絵画・書・立体の3部門で計4578点の作品が集まった。
絵画と立体部門はいずれも過去最多の応募があったとし、仁坂知事は「昨年、和歌山は文化一色だったので大いに刺激を受けたのか、数多くの作品が集まり、その中から受賞された皆さんの作品は本当に素晴らしい」と笑顔でたたえた。
絵画部門で最優秀賞に選ばれた岩出市立山崎北小学校の2年生、トゥリィ樹季(じゅり)さん(8)の作品「歯が抜けてにこっとしたよ」は、まだ行ったことがないという父親の出身地であるアフリカのシエラレオネ共和国で、楽しそうにピースサインをする自身の姿が描かれている。
描いたシーンは目を閉じた時に見えたといい、「見たことのないチョウが頭に止まっていた」と、色鮮やかなチョウもたくさん描写。トゥリィさんは、「絵を描くのが好きで、初めて賞をもらったのでうれしい」と受賞を喜び、「次は家族との絆を絵にしたい」と目を輝かせていた。