BA・2じわり拡大か 新規191人が感染

和歌山県は3月31日、県内で新たに191人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ木曜より7人減少したと発表した。新たなクラスター(感染者集団)認定は1件。オミクロン株の派生種で、より感染力が強いとされる「BA・2」の感染疑いが4人増え、計46人となった。

191人の保健所管内別内訳は、和歌山市73人、海南9人、岩出32人、橋本24人、湯浅14人、御坊5人、田辺23人、新宮7人、県外4人。岩出は2週間ぶりに30人を超えた。

271例目のクラスターとなったのは橋本管内の保育所で、園児9人と職員4人が感染した。

新たに「BA・2」疑いとなった4人はいずれも県立保健所管内(和歌山市以外)の同じクラスターの感染者で、同市以外でも変異株の置き換わりが進んでいくとみられる。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が131・1人で、前日より0・8人減少した。

県内の感染者は累計2万8347人。入院者数は137人、重症者は県基準で8人、国基準で1人、肺炎患者は19人、病床使用率は22・2%。ホテル療養を含む待機者は894人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は「感染者は増えていく方向にあると思っている」と述べ、基本的な感染予防対策の徹底を呼び掛けた。