新規232人が感染 運動部でクラスターも
和歌山県は1日、県内で新たに232人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ金曜より84人増加したと発表した。高校運動部の県外遠征などで2件のクラスター(感染者集団)も認定した。
232人の保健所管内別内訳は、和歌山市149人、海南5人、岩出22人、橋本7人、湯浅10人、御坊8人、田辺29人、新宮1人、県外1人。
新規のクラスターは、272例目が和歌山市の有料老人ホームで、入居者2人と職員3人が感染。273例目は同市の高校で生徒26人と職員2人の陽性が確認された。陽性者は複数の運動部の関係者で、大会出場や練習試合で県外に遠征し、部活動や一部の生徒が暮らす寮などを通じて感染が広がったとみられる。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が140・2人で、前日より9・1人増加。和歌山市は196・2人で、3月8日以来24日ぶりに190人を上回る高い水準となった。
県内の感染者は累計2万8579人。入院者数は162人、重症者は県基準で6人、国基準の該当者はなしで、肺炎患者は20人、ホテル療養を含む待機者は938人。新型コロナ用の病床数は、一般医療用の対応が難しくなっている医療機関などで18床を減らして598床とし、病床使用率は27・1%となった。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、年度替わりの人の移動や送別会などが感染拡大の一因となったとし、「今後さらに拡大する要素はある。歓迎会の飲食などはできるだけ避けてほしい」と話した。