感染再拡大の傾向 新規40日ぶり300人超
和歌山県は6日、県内で新たに324人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ水曜より101人増加したと発表した。一日の感染者が300人を超えるのは2月25日以来40日ぶりで、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「第6波の再拡大の傾向は十分ある」との見方を示した。
324人の保健所管内別内訳は、和歌山市158人、海南7人、岩出35人、橋本18人、湯浅18人、御坊34人、田辺44人、新宮9人、県外1人。御坊と田辺は過去最多となった。
新たなクラスター(感染者集団)の認定は1件。282例目となったのは御坊管内の高校で、生徒11人が感染した。県外に帰省していた生徒から、寮、部活動を通じて広がったとみられている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が176・9人で、前日より10・9人増加した。
県内の感染者は累計2万9790人。入院者数は219人、重症者は県基準で5人、国基準は該当者なし。肺炎患者は26人、病床使用率は36・6%。ホテル療養を含む待機者は1181人となっている。
野㞍技監は、集団での会食などリスクの高い行動を控え、マスクの着用や3密の回避など基本的な予防対策の徹底が重要と強調した。