投票率アップなるか 海南市議選期日前好調
24日の投開票に向けて、後半戦に入った海南市議選。市選挙管理委員会によると、期日前投票は、告示翌日の18日が658人(前回比73人増)、19日が859人(同130人増)、20日が1060人(同39人減)。前半3日間は2577人(同164人増)で、最終的な投票率アップに結び付くかが注目される。
過去の市議選の全体の投票率をみると、下津町との合併後初めて行われた2006年は73・00%、10年は65・43%、14年は60・27%、前回の18年は55・28%と年々低下している。
新型コロナ感染防止の観点から、投票所での密を避けるため、市選管では期日前投票の積極的な活用を呼び掛けている。
日方の海南保健福祉センターでは、さまざまな年代の人が期日前投票を済ませていた。訪れた30代の主婦は「子どもが幼稚園に行っている間に投票に来た。日曜は子連れでの移動になるので、動きやすい平日に投票した」、70代の夫妻は「足が不自由なので娘に車で送ってもらわないと来られない。日曜は娘が用事があり、きょう投票しに来た」と話した。
市では指定する病院や高齢者施設で、入院・入所の有権者を対象に不在者投票も実施している。
投票率の低下が懸念される中、特に若年層の政治への関心を高め、いかに投票所に足を運んでもらうかも課題。市民からは「若い人は日曜にわざわざ(投票に)行かない。高校や図書館に投票所を設けてもよいのでは」との声も聞かれた。
選挙人名簿登録者数(3月1日現在)は4万2561人(男1万9642人、女2万2919人)。
期日前投票は23日まで、午前8時半~午後8時、日方の海南保健福祉センター、下津町丸田の下津行政局、沖野々の海南市住民センターで行われる。投票は24日午前7時~午後7時(一部は6時)、市内47カ所であり、即日開票される。