ニタマ駅長の爵位記念 県がレリーフ贈る

和歌山の知名度アップに貢献したとして、昨年8月に県から勲功爵(わかやまでナイト)の称号を受けた和歌山電鐵貴志川線貴志駅(紀の川市)のネコ駅長「ニタマ」に4月29日、県から記念のレリーフが贈られた。

この日は2015年に天国へ旅立った名誉永久駅長「たま」の誕生日でもあり、同駅で行われた誕生日会とお披露目式には大勢のファンが集まり、お祝いムードに包まれた。

たまは生きていれば23歳で、この日は「23」をデザインしたネコ用のミニケーキとかつお節を用意。訪れた人が「ハッピーバースデートゥユー」と合唱する中、小嶋社長がろうそくの火を吹き消した。

勲功爵はこれまで、2008年に「たま」、11年に白浜のアドベンチャーワールドのパンダファミリーに贈られている。

レリーフ(縦45㌢、横35㌢)はニタマ駅長の写真が施され、青銅鋳物製。除幕した仁坂吉伸知事は「ニタマは迫力が出てきた。間もなく外国から観光客を迎えられるようになり、『ニタマに会いたい』となるはず。沿線の皆さんにも、通勤や通学などで積極的に貴志川線を利用していただきたい」と話した。

同電鉄の小嶋光信社長は「素晴らしいレリーフを頂きニタマも感動しています。和歌山電鐵の存続や県の発展、世界の平和を願いながら『一生懸命頑張るにゃ』と言っているはず」と喜んだ。

記念レリーフを囲みニタマ㊧と仁坂知事㊨ら

記念レリーフを囲みニタマ㊧と仁坂知事㊨ら