まちの玄関口で音楽を JR和歌山駅にピアノ
和歌山伏虎ライオンズクラブ(LC、岩端芳則会長)と県サッカー協会(中村源和会長)は、和歌山市のJR和歌山駅中央改札に誰でも自由に演奏できるストリートピアノを設置し、このほどオープニングセレモニーが行われた。
コロナ禍の和歌山を明るくし、子どもたちが夢や希望を持てるまちづくりに貢献しようと、同LCが企画し、青少年の健全育成を活動の柱の一つとする同協会が賛同。同市で飲食店を経営する山下悠衣さんがアップライトピアノを寄贈し、JR西日本和歌山支社が設置場所を提供して実現した。
セレモニーでは岩端会長、中村会長、山下さん、同支社の藤原鋭総務企画課長があいさつし、テープカットを行い、同市のピアニスト・宮井愛子さんがショパンの「革命のエチュード」、谷村新司の「いい日旅立ち」など5曲を演奏。駅利用者の多くも足を止め、華やかに構内に響くピアノの音色に耳を傾けた。
岩端会長は「通勤通学の人や旅人が自由に弾いて、心癒やされ、活気あるスペースになってほしい。旅人には、和歌山はいいまちだなと思ってもらえたら」と期待している。
学生時代まで親しみ、その後は自宅で眠っていたというピアノを寄贈した山下さんは「和歌山の玄関口に置いてもらえるなんてありがたい。ぜひ皆さんに使ってもらいたい」、演奏した宮井さんは「弾かせてもらい光栄。音楽のあふれるまちになればうれしい」と話していた。
ストリートピアノは6月30日まで設置される予定。