まちの防犯に尽力 地域安全功労で34人表彰

ことし発足50年を迎えた和歌山市地域安全推進員会(会長=尾花正啓市長)の総会が2日、同市七番丁の和歌山城ホールで開かれた。地域の安全活動に尽力したとして、各地区の地域安全推進員29人と警察官3人ら計34人が、地域安全功労者として表彰された。

同会は「安全で住みよい和歌山市づくり」を目指し、1972年に発足。夏休み中の夜間防犯パトロールや子どもの見回り活動など地域の安全活動をボランティアで行っている。

表彰式では尾花市長から地域安全功労者に感謝状が贈呈された。

同会によると、同市の刑法犯の認知件数は、過去20年間で最も多かった2001年の1万1313件から毎年減少。昨年度は1714件と、約7分の1にまで減ったという。

尾花市長は「地域安全推進員の皆さんが日頃から地域で活動してくれているおかげ」と感謝し、「今後も警察と連携しながら、より地域の安心・安全のためご尽力していただけるようお願いしたい」と鼓舞した。

和歌浦地区で同推進員を14年ほど務め、児童らの登下校を見守ってきた、吉田惠子さん(65)は「子どもたちの安全を願い、活動してきた。子どもと『こんにちは』と声を掛け合うのもうれしい。これからも見守り活動を続けていきたい」と話した。表彰されたのは次の皆さん。

【西支部】原田敏行(本町)▽岡﨑全雄(城北)▽中西和彦(雄湊)▽篠山精一(砂山)▽中本眞由子(芦原)▽岩崎正夫(雑賀崎)▽吉田惠子(和歌浦)▽松下美紀(同)▽山﨑専治(名草)▽小野圭子(同)▽川原吉雄(今福)

【北支部】乾隆禎(松江)▽荒巻勇四郎(木本)▽森岡博和(楠見)▽岡川豊(西脇)▽岩谷安彦(有功〈鳴滝〉)▽幸前善幸(加太)

【東支部】加古眞造(大新)▽野上泰司郎(新南)▽入野攝子(宮)▽小路和清(三田)▽玉置光利(岡崎)▽矢川保男(和佐)▽鳥羽克典(東山東)▽川島功(有功)▽浦元紀夫(直川)▽田井健一(川永)▽深日雍夫(紀伊)▽谷口しおり(山口)

【警察署】木下政和(西署)▽長井嘉行(北署)▽宮川晋也(東署)

【特別表彰(故人)】半田徳夫(直川)▽糸川眞一(宮北)

 

尾花市長㊨から感謝状を受け取る地域安全功労者