元プロ選手4人が指導 野球教室に137人
元プロ野球選手4人を講師に招いた「JA全農WCBF少年野球教室」が18日、和歌山市有家の和歌山東公園市民球場などで開かれ、市内の軟式野球チームの小学6年生137人が打撃や守備、走塁の技術について手ほどきを受けた。
王貞治さんが理事長を務める一般財団法人世界少年野球推進財団(WCBF)が主催。毎年、全国各地で元プロ野球選手が技術指導を行っており、ことしで30年目を迎えた。JA全農および全農グループはこの野球教室を長年、応援している。
県内では3回目の開催。講師を務めたのは元ヤクルトの荒木大輔さん、元ロッテの里崎智也さん、元阪神の今岡真訪さん、元巨人の鈴木尚広さん。隣接する和歌山東公園体育館では、指導者講習会に各チームの監督・コーチ24人が参加。スポーツ栄養教室も開かれ、保護者27人が集まった。
開校式では、JA県農が各講師に「紀州南高梅三景」を贈呈。荒木さんは「野球の楽しさを知ってもらい、きょう学んだことをすべて持ち帰ってほしい」とあいさつした。
準備運動の後、鈴木さんがベースの踏み方を伝授。「技術も大事だが、全力疾走をすればチームの士気も上がる」と話した。キャッチボールでは、里崎さんがスローイングの技術を有功・鳴滝少年野球クラブの三草大賀さんに直接指導。「試合でもキャッチボール感覚で気楽に投げるように」とアドバイスした。指導の様子を見守った同クラブのコーチ、窪井健太さん(38)は「私たちよりも教え方が分かりやすいですね」と苦笑した。