3連休コロナ感染拡大し1884人 3人死亡
和歌山県は18日、新型コロナウイルスに感染した3人が死亡し、県内の死者が累計121人となったと発表した。16~18日の3連休の新規感染者は1884人で、前週の同じ曜日に比べ707人増加し、前週比の増加は28日連続。17日の感染者は一日当たりの過去最多を更新する791人で、3日間の新たなクラスター(感染者集団)認定は和歌山市の小学校など10件だった。
亡くなったのは、新宮保健所管内の90代女性と80代男性、和歌山市の80代女性の3人。いずれも基礎疾患があり、新型コロナが直接の死因となった。
16日の新規感染者644人の保健所管内別内訳は、和歌山市283人、海南36人、岩出75人、橋本50人、湯浅66人、御坊45人、田辺45人、新宮43人、県外1人。
17日の新規感染者791人の内訳は、和歌山市509人、海南20人、岩出58人、橋本32人、湯浅44人、御坊22人、田辺52人、新宮51人、県外3人。
18日の新規感染者449人の内訳は、和歌山市174人、海南28人、岩出56人、橋本46人、湯浅50人、御坊33人、田辺29人、新宮31人、県外2人。
新規クラスターの場所と感染者数は、473例目が和歌山市の小学校で17人、474例目も同市の小学校で6人、475例目は湯浅管内の高校で33人、476例目は新宮管内のこども園で22人、477例目は同市の小学校で7人、478例目も同市の小学校で10人、479例目は湯浅管内の特別養護老人ホームで7人、480例目は田辺管内のサービス付き高齢者向け住宅で6人、481例目は湯浅管内の障害者支援施設で8人、482例目は新宮管内の飲食店で5人だった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、18日時点の県全体が過去最多の468・8人(前日比9・6人増)で、28日連続の増加。保健所別でも和歌山市、海南、湯浅、新宮が過去最多となった。
県内の感染者は累計5万2215人。入院者数は300人で3月2日以来138日ぶりの300人以上。重症者は県基準で15人、国基準で1人、肺炎患者は33人。病床使用率は56・7%、自宅やホテルでの療養者は3667人となっている。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染拡大により発熱外来の混雑、救急搬送の増加などがみられ、医療体制に大きな負担がかかっているとし、「地域の医療、県民の命を守る意識を持って、一人ひとりが感染予防対策を徹底し、リスクの高い行動は控えてもらいたい」と訴えた。